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多年草の剪定の時期とやり方

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植物の剪定を行う目的は「見た目を良くする」と

「株を弱らせない」の2つです。

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植物によっては、剪定が不要なものもありますが、

基本的には、花がらを摘んだり切り戻しを行うことで

開花の促進をしたり株姿を整える働きがあります。

また花を残さないことは、タネつくりにエネルギーを

使わないため株が弱ることを防ぎ、病枝等を取り除く

ことで病気が広がり、枯れ死することも防ぐことが

できます。

基本的に剪定はしなくても、植物は育ちますが、

見た目を良くしたり、株を元気に育てるために

適切に剪定してあげましょう

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剪定のメリットは・・

☆ 日当たりと高湿度の改善

植物が繁茂して日当たりが悪くなったり

風通しが悪くなると、日陰にある植物は

成長が悪くなったり、高湿度を好む真菌

(カビ)性の病気や 害虫の被害が多発して

株が弱って枯れる原因にも。

特に梅雨の時期から真夏にかけては高湿度に

なりやすいので、梅雨前もしくは梅雨明けに

「切り戻しや間引きして株の風通しや日当たりの
改善」をするといいですね。

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☆ 分枝が促進されて茎数や花の数の増加

成長期間中に摘芯や切り戻しをすることで

頂芽優勢が崩れて脇芽の成長を抑える

オーキシンが減って成長を促すサイトカイニンが

増えます。そうすることで分枝が促進されて

茎数が増えてこんもりとしたドーム状の美しい

草姿を作ると同時に花の数も増えます。(*^_^*)

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☆ 花がら摘みの効率アップ

花数が多い四季咲き性の強い多年草や一年草は

1つずつ花がらを摘むのは大変です。草丈を揃えながら

切り戻しをすればひと手間で花がら摘みが終わり

同時に草姿も美しく開花を揃えることもできますよ(^-^)

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☆ 病気の予防と治療

株の切り戻しをして風通しや日当たりを良くすることは

多湿環境を改善して真菌(カビ)等による病気の発生

予防につながります。

また「病気にかかった茎や枝は間引きで取り除いて

他の茎に病気が伝染しないようにする」ことが大切です。

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☆ 株の若返り

植物ごとに違いますが、通常古い枝や茎は春になると

切り戻しや間引きをして、新芽の成長を促して株の

若返りをします。また古い枝より新しい枝の方が開花が

良かったり花数が増えたりします。ただし旧枝咲きの場合は

前年の枝からしか花が咲かないので剪定はしません。

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☆ 夏越し対策

夏の前に切り戻しを行うことは、高温多湿を改善したり

蒸散量を減らし乾燥による蒸れを抑える働きがあり、

夏越しを助けます。ただし真夏に行う切り戻しは植物に

大きなストレスがかかるので避けてくださいね。

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