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オリーブの剪定

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少し暖かくなり始めて生育が盛んになりつつあります。

今のうちに庭の作業で、できることがあるので

お天気のいいときには、庭に出て作業を進めて

おきましょう。

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ほとんどの果樹は、生育中に枝を切ると切り口が

ふさがりにくく、切り口から枯れて木が弱ったり、

切り口の付近の枝が長く伸びたりします。

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このため、剪定するときは生育がゆるやかな

時期に行います。オリーブなどの常緑樹は

一年中葉をつけていますが、生育が停滞しつつ

寒さがゆるみはじめる2月中旬~3月が剪定に

最適です。そう、いまのうちなんです。

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このオリーブは〈木の広がりを抑える〉〈不要な枝の間引き〉

〈枝の切り戻し〉といった手順で。

 .

まずは〈木の広がりを抑える〉

オリーブは品種によって枝が広がって張り出す

「開帳性」タイプと枝が真上に伸びやすい「直立性」

タイプに分けられます。どちらのタイプも高さや

横への広がりを抑えてコンパクトにします。

前のシーズン以前に伸びた横へ広がる枝や中心から

伸びる幹は、切り取る長さが50cm未満になるように

します。木は地下部(根)と地上部(幹や枝)との

バランスを取りながら生育しているため、50cm

以上の長さを一気に切ってしまうと、翌春から夏に

かけて切り口などから太くて長く伸びる不要な枝が

たくさん出て、樹形が乱れて果実も付きにくく

なってしまいます。このため高くなりすぎた幹や

横へ広がりすぎた枝は、早くても3年程度、可能であれば

5年以上かけて理想の大きさに剪定していくといいですね。(*^_^*) 

 .

〈不要な枝の間引き〉

枝葉が茂り、株の内側が込み合ってくると、日当たりや風通しが

悪くなって木が弱ったり、病害虫の発生が増えたりします。

そこで、混みあった枝、交差する枝などを付け根から

切り取って間引いて枝数を減らして、内側の日当たりや

風通しをよくします。

オリーブは枝葉が対になって付く「対生」なので、

とくに枝葉が込みやすい性質です。

このため、1か所から出る枝が2本以内になるように

間引きます。間引く枝の目安は細く弱々しい枝や

将来樹形を乱す方向にのびている枝を優先して

切って。剪定する枝の量は、生育が旺盛な木では

3割程度、弱った木やまだ小さな木では1割程度を

目安にします。

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〈枝の切り戻し〉

株をコンパクトに維持してまた枝を充実させるために

およそ30cm以上の長い枝や、間引かず残した枝は

先端から全体の長さの1/3~1/4ほどの位置まで切り

詰めます。花芽は枝の先から中間に付くことが多いので

切り詰めても花芽が確保できて実が付きます。(*^_^*)

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