今ではグリーンプランツとして珍重されている
斑入りの植物たちですが、かつては「奇形」と
呼ばれて避けられていた品種でした。
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斑入りの評価を変えたのは、江戸時代の旗本、
水野忠暁という人物です。忠暁は、植物の奇品愛好家
として有名で、当時は人気のなかった斑入りの植物を
栽培して、研究しました。彼の研究をきっかけに斑入り
の価値が高まり、人気品種となったのです。
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斑入りの植物の斑模様が消える原因として、真っ先に挙げられる
のは日照不足。光合成は、植物の葉や茎に存在する葉緑素によって
行われるため、葉緑素のない斑入りの部分では光合成ができません。
日光が十分に当たる環境なら、斑入り品種の光合成力でも栄養不足
になることはないでしょう。しかし日光が当たらない場所だと
斑入り植物の光合成力では栄養がたりません。
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日照量に問題がなくても、斑入り植物の斑模様が消えることが。
原因は先祖返りです。先祖返りとは、親にでなかった先祖の
特徴が子に出る現象のこと。人間でいえば隔世遺伝と似たような
ものでしょう。斑入り植物は、もともと基本種が何らかの原因で
葉緑素を失った変異種です。このため先祖返りで突然、緑色の
葉が生えてくることがあります。
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一度消えた斑模様は復活しません。また、緑色の葉を放置して
いると、どんどん増えて斑入り模様が完全に消えてしまいます。
緑色に葉を見つけたら、すぐに茎ごと切りましょう。
早急に切り落とせば、新しい芽が斑入りの葉に成長します。(*^▽^*)
美しい斑入りの葉を維持するために、日頃からこまめに観察しましょう。
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