宿根・多年草は、手間をかけずに季節ごとに咲く花を楽しめるので、樹木などとともに、庭にいろどりや華やぎを与えますが、毎年元気に生育し続けてもらうには、管理方法もおぼえておくといいですね。難しく考えずに、気軽に楽しんでみましょう。
宿根・多年草(perenials)豆知識
宿根草とは・・・ 地上部の茎や葉が枯れても地中に根が残り再び、出てくる落葉性の草花類(ギボウシ、アスチルベなど)
多年草とは・・・ 冬も地上部が枯れずにいる常緑性の草花類(クリスマスローズ、アガパンサスなど)
※宿根・多年草のことを英語では、総括してペレニアル(perenials)といいます。
4つの基本管理について
1.施肥
元肥・・・ 株分けしたものや新たに植え付けをするとき、行います。遅効性の有機肥料や緩効性の肥料を植穴の底に施し、根が直接肥料に触れないように土を入れ植え付けます。
追肥・・・ 一般的には春と秋に施します。宿根・多年草は、生育期間が長いため緩効性肥料を用いますが、生育が悪い様子であれば、速効性肥料を用います。
※ 肥料は、ホームセンター、園芸店などで手に入ります。
2.病害虫防除
病害虫の被害によって、草花が開花しなくなるだけでなく、株全体が枯損してしまうこともあるので、葉の状態をよくみて、病斑や害虫被害などでたら、薬剤散布をします。
※ 薬剤はホームセンター、園芸店などで手に入ります。症状などが写真入りで掲載された無料冊子などいただけるところもあるので、もらっておくと何かと便利ですね。
よくみられる病気・・・うどんこ病、灰色かび病、黒斑病・褐斑病、さび病など
よくみられる病害虫・・・アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ、スリップスなど
3.花がら摘み・切りつめ
花がら摘み・・・花が咲き終わったあとは、花がらや枯葉等は、こまめにとりのぞくと病気の予防になり、見た目も美しさにもつながります。
切りつめ・・・伸び過ぎた茎を切りつめることで、脇芽からのびた茎に新たに開花させたり、倒伏を防ぐ目的もあります。
4.株分け
植え付けて、数年たつと株が太り、大きくなります。葉が混みあうと、通気性も悪くなるなり、花付きが悪くなったり、病害虫が発生しやすくなるので、株分けで、リフレッシュさせてあげましょう。増殖の手段にもなりますよ。一般的には秋から春にかけて、開花後、または休眠期の植物に負担にならない時期を選んで行います。
今後のちほど、もう少し細かく説明していきます。Y
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