春を迎えて、バラもグングン葉を出して
元気に育ってきていますね。
そんななか、シュートと呼ばれる枝が
伸びていることも多いかと。
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まず、シュートというのはバラの枝のことで、
とくに新しく伸びた枝を指します。
そしてそのシュートの中でも、バラの株元から
発生する勢いの良いシュートを
ベーサルシュートと呼んで区別しているんですね。
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ベーサルシュートは、バラの株姿を形作る太い枝で、
将来の主軸となる大事な枝。
なので、ベーサルシュートが伸びだしたら
大切に管理をしなければなりません。
ちなみに、枝の途中から発生するような枝は
サイドシュートと呼ばれていて、
こちらも、ベーサルシュートと同じように大切に扱います。
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ベーサルシュートとサイドシュートの違いは、
枝が発生する位置が株元か枝の途中かという
ことだけのようなので、シュートの種類については
それほど神経質にならなくてもいいと思います。
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バラの株元から、ベーサルシュートが勢いよく伸びだすと、
株が若返ったようで、うれしくなりますよね。
ですが、この生育旺盛なベーサルシュートを放っておくと、
もとからある古い枝をどんどん追い越して
養分や水分、日光を独り占めするようになってしまうんです。
硬くなった古い枝よりも、柔軟性のある新しい枝の
ほうが成長速度が速いので、新しく発生したシュート
だけが、どんどん伸びていくという状態になるんですね。
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そうなると困るのが、もとからあった古い枝たち。
養分や水分を、シュートに横取りされて十分に
取り込むことができないので、成長が緩やかになって
芽吹きが遅れてしまったり、樹形が悪くなってしまいます。
勢いよく成長するシュートの陰に隠れて
日当たりが悪くなるので、最悪の場合は枯れ込んで
しまうことも。(゚д゚)!
枝が減れば当然花数も少なくなるので
悪いこと尽くしなんですよね・・・(;´Д`)
こうならないためにも、時期が来たらシュートの
しつけを行う必要があります。
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シュートは、株を育てるのに大事な枝ですが、
ほったらかしにすると、あっという間に
成長しすぎてしまうので、早め早めのしつけを
心がけるようにしたいですね。
(花が終わったら、シュートを切り戻すことを
しつけと言っています。)
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